「コーヒーのいろは」連載記事
コーヒーを淹れる ― コーヒーメーカーをひもとく
コーヒーを淹れるというのは、コーヒー粉に含まれる成分をお湯の中で抽出するプロセスを意味します。コーヒーの淹れ方には様々ありますが、最も人気なのはフィルターペーパーを使ったドリップ方式です。これは伝統的なコーヒーの淹れ方でもあります。
近年では、ハンドドリップの人気が高まる中、電動式コーヒーメーカーも以前と変わらぬ人気を博しています。様々な種類のコーヒーメーカーについてはこちら。
伝統的なコーヒーメーカーはフィンランドのほぼすべての家庭にある
ひとりあたりの1日のコーヒー消費量がトップクラスのフィンランドでは昔からフィルター式コーヒーメーカーでコーヒーを淹れるのが一般的で、今でもどの家庭に一台はコーヒーメーカーがあります。フィルター式コーヒーメーカーが最初にフィンランドにやってきたのは1912年でしたが、家庭で実際に使われるようになったのは1970年代に入ってからでした。
コーヒーを淹れるという行為は、日々の楽しみや時におもてなしであり、オフィスで働く人にとってはただの日課であったりもします。フィルター式コーヒーメーカーでコーヒーを淹れのに、特別なスキルは要りません。いくつかの基本を押さえるだけで、おいしいコーヒーが出来ます。

おいしいフィルターコーヒーの淹れ方
必要なもの:
- コーヒーメーカー
- コーヒー粉またはコーヒー豆(とグラインダー)
- コーヒースケール(計量器)
- フィルターペーパー
- 水
手順:
- コーヒーメーカーに水を入れる。※このとき、水の分量を量るのにコーヒーパンを使わないように。前回作った時のコーヒーから出た脂質がコーヒーメーカーに入ってしまいます。
- 所定の場所にフィルターペーパーをセットし、ぬるめのお湯でフィルターペーパーを湿らす。※これは、フィルターペーパーの匂いがコーヒーに移るのを防ぐため。フィルターペーパーを通った水を飲んでみると違いがわります。
- コーヒー粉を計量し、コーヒーメーカーにセットする。フィルターコーヒーの場合、コーヒー粉6gに対し水100mlが最適な割合。(75gに対しては1.25リットル)。
- コーヒーメーカーのスイッチを入れ、コーヒーをドリップさせる。カップに注ぐ前にひと混ぜし、味のバランスを取るのがおすすめ。
- コーヒーは出来たてが一番です。時間が経つと、苦くなってしまいます。すぐにコーヒーを飲まない場合は、サーモスを使うのをおすすめします。